外壁塗装・塗料比較

現役塗料屋が、外壁塗装の塗料を比較してみました。

塗料の種類

遮熱塗料の特徴・耐久性・単価(相場)は?

2018/11/28

遮熱塗料の性能:太陽の熱を反射する遮熱効果

遮熱塗料の最大の性能は太陽の熱を反射する作用の遮熱効果にあります。

太陽光線に含まれている遠近の赤外線を効率良く反射するように作られた塗料で、今までは無理だった、濃い色の分野でも紫外線を反射し易いように作られています。

白色や銀色は元から反射率が高く、熱が上がりづらかったのですが、遮熱塗料の白はより純白に近い白になっていますので、見た目でより白い外壁に近くしたい方にもオススメです。

遮熱塗料は汚れて来ると遮熱効果が段々と落ちて来るので出来るだけ汚れず遮熱効果を持続できるように低汚染タイプの塗料が多く、雨によって自然に汚れが流れ落ちる様に作られているのが一般的です。

使用されている樹脂はウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂と様々で、その樹脂によっての遮熱効果にはほとんど違いがありません。

新しくJIS規格にも反射率によっては認定されているので、選ぶならば認定を受けたものの方が性能は確かでしょう。

遮熱塗料の耐久性:樹脂の種類による

遮熱塗料の耐久性はどのような樹脂が使用されているかで大きく変わってきます。

ウレタン樹脂塗料はベースの遮熱塗料では、8年~10年程度、シリコン樹脂塗料がベースでは塗り替えサイクル10年~13年/㎡程度、フッ素樹脂塗料がベースの遮熱塗料では塗り替えサイクル13年~15年程度でしょう。

遮熱塗料には水性のものや1液タイプのもの、他にも多くの種類がありますので、より耐久性を求めるのであれば溶剤型の2液タイプを選ぶと良いでしょう。

2液型の塗料でも混ぜ合わせる混合分量を間違ったり、食品で言うならば賞味期限のようなポットライフと言われる塗料の可能使用時間を過ぎてから使ったりするなど、イレギュラーな使い方をすると、耐久性は極端に落ちます。

そして耐久性は下地の状態や環境により大きく変動しますので、この樹脂なら何年保証とはなかなか言えないです。

遮熱塗料の単価:樹脂の種類による

遮熱塗料の平米単価は使用されている樹脂によって、大きく違います。

基本300平米以上で、ウレタン樹脂の場合は2000円~2500円/㎡程度、シリコン樹脂の場合は2500円~3500円/㎡程度、フッ素樹脂で3500円~4000円/
㎡程度です。

下塗の種類と平米によっては倍くらいまで膨らむ事も有りますので、あくまで参考になります。

通常の塗料と遮熱塗料ではそれほど違いがない事も有るので、暑さを軽減して夏場のエアコン代などにかかる電気量を少しでも減らしたいとお考えの方は使用する事をお勧めします。

遮熱塗料のコスパ:高めで電気料金の削減効果も!

遮熱塗料のコストパフォーマンスは樹脂によって大きく変わって来ますが、良い樹脂を使えば使うほどコスパは高くなっていきます。建物の塗り替え費用の面だけではなく、電気料金の削減にも大きく貢献します。

昔の建物のように断熱材がしっかり入っていなかったり、老朽化で断熱材が入っていたとしても断熱性能が落ちている建物など、こういった場合は効果がとても高く遮熱塗料は有効であります。

平屋建ての戸建てや工場、プレハプハウス、建物の高さがないような場合も効果を実感しやすいかと思われます。

開口部が多く有る戸建は、窓やドアから熱の移動が有るので、極端に違って来るとは言えませんが、とある工場では、遮熱塗料を使う事で電気代が多く浮き、補助金などが出る地方もあり、数年で元が取れたなんて言う話も聞くくらいです。

他の塗料との違い

遮熱塗料は現在とても需要が伸びている商品で、エコ需要にぴったりの塗料であります。リフォーム補助金の採用に遮熱塗料でリフォームされている事、と言う風に指定されている地域も多くあります。

市や県で抽選の場合もありますが、家のリフォームに使える補助金なので自分で調べるか、塗装店に対応して貰えるかよく聞くとよいかも知れません。

外壁や屋根の他にも床の遮熱塗料もあり、道路やプールサイドなどにも多く使われています。有名どころでは東京オリンピックのマラソンのコースにも採用されているなど、夏場の温度対策に有用な塗料です。

他の塗料とは違い、外壁より屋根で遮熱塗料が多く使用されています。

100万円以上の見積りは要注意!

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